インド旅×ヒンディー語を学ぶ ストレスの絶頂(鉄道の自由席)

このブログは、isが25歳で会社を辞めてからの歩き方を綴っていきます。

 

どうしても当日に急行列車に乗らなければならないことに。指定席はもちろんない。

 

価格が最も安いからなのか、それはわからないが、臭い、狭い、暑い、好奇の眼差し、嘲笑、この場所にはストレスを育む全てが揃っていた。追い打ちをかけるように、電車は2時間以上の遅延(インドでは日常ですが)、まさに修行そのものだった。この7時間を乗り越えることができた。不思議な達成感を感じます。

(※前日までに指定席を買うことをお勧めします)

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※私に与えられたスペースはわずかに写る↑このスペースです。

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※これは空いているときの自由席の状況です。混雑すると携帯すら取り出せません。

 

到着駅に降りたとき、電車を降りる強引さが少しだけインド人ぽくなっている自分に気が付いた。その車中で、良い精神的な教訓を得ました。先に結論だけ・・・

 

馬鹿にされ、指を鳴らされ、「ネーパリー」「ジャーパ二ー」と笑われても、おれは無視する!

毅然とした態度を失わない。

「関わらないと決めて、無視する」そう決めたとき、自然と気持ちが楽になりました。

 

そんな車中、数人のインド人に話しかけられました。満員電車並の混雑具合にもかかわらず、数人のインド人は床に座ったり、寝たりと、周囲の状況におかまいなし。それが拍車をかけて、立っている人は密着状態。こんな状況でしたので、その中に1人ちょっと変わった人間がいれば、話しかける人もでてきます。英語が分らない人が多いようで、基本的にヒンディー語で話しかけてきてくれます。わかる範囲でヒンディー語で返答をすると、みんな驚いて笑います。そんな状況が長くは続きませんでした・・・

 

その会話を見ていた、一部のインド人の集団が何やらこちらを見て、笑っています。いつものことなので無視すると、今度はこちらに近づいてきて、耳元で指を鳴らしてきます。これも無視、するとさらに「チャイニーズ」「ネーパリー」(ネパール人)と指さしながら何やら笑っています。1人がこちらに近づいてきて、「どこから来たの?」と質問してきました。「日本から」と伝えると、更に何やら質問してきますが、その質問は理解できるものではありませんでした。そうこうするうちに、彼は集団に戻りました。すると今度は、「ジャーパニー」「ジャーパニー」と笑いながら連呼してきます。あからさまに彼らは、嫌な感じです。(もしかすると、話がしたかったのかもしれませんが。)

 

なぜ彼らが、そうしているのか、正確なことはわかりませんが、確かに言葉の節々に苛立たせる何かがありました。電車の環境も相まって余計に苛立ちました。ですので、彼らがその後何をしてきても毅然とした態度で、はっきりわかるように無視しました。すると徐々に彼らの反応が薄れていきます。最終的に、彼らの好奇心は別のものに向いたようです。

 

 考えてみれば、インド人の中に1人日本人がいれば、そちらに注意を惹かれることは当たり前です。それに対して、好意・親切心をもって接してくれる人もいれば、悪意・嘲笑の目を向けて企みをもった人も、無関心で接してくれない人もいます。すべての人が好意をもって接してくれるわけがありません。すべての人が、私がこうあって欲しいと思う人でないのは当たり前です。同様に、私が全てのひとに理解されることも不可能なのだと思いました。

 ネガティブな経験から、ストレスを受けて、エネルギーを失うのは本当にもったいない。どこでも、それはインドに限らず日本でも、変わったことをしていれば、似たようなことはあります。周囲から嫌なことを言われても、負けないで前に進む強さ、インドで教えられました。電車の自由席も悪くないかな~と、今は思います。