フィリピン×出会い ちいさな女の子&「3年働けない若者はどの会社で働いても…」

このブログは、isが25歳で会社を辞めてからの歩き方を綴っていきます。

 

会社の最終出勤日の翌日、日本に居ては世間の目ならびに、少しなりとも心の片隅にある「3年働けない若者はどの会社で働いても…」という社会通念に押しつぶされてしまいそうなので、国外逃亡しました。

 

正直会社を辞めたら、気持ち辛いですよね。とても良い職場だったので…。無職、否が応でも自分の無力さを痛感して、自分には何ができるのか?自問自答です。その度に、2年間の重みを知ります。2年という短い間ですが、働く中で与えられたもの、得ていたものの大きさに気づかされる。毎日。

 

さあ、道に迷っても前を向いて歩いていこう

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会社を辞めた翌日から渡航し、早速到着後フィリピンで道に迷いました。無理して日が暮れて外出したところ、全く地図が役に立たず、途方にくれました。私の錆びついた英語は通じない、助けてくれようとするフィリピン人のジェスチャーも訳が分からず。てか、それパントマイムか!みたいな状況だった。

 

なんだか疲れてしまって、ホテルの花壇に腰を下ろそうとしたときに、前からちいさな女の子が怪訝そうにこちらを見ながら歩いてやってきた。目の前で足を止めた。

なんだよ

私が一言「バスターミナル」って呟くと、何やらついてこいと言っているようだ。

ん?

大人しく女の子の後をついていく。「これどういう展開なんだろう?」と思いながらも、ただついていく。女の子がいきなり大きな道路に向かって歩いていく。「おい、車走ってるぞ…」少し様子を見ていると、乗り物を止めた。相乗りタクシーみたいな、乗り物を止めて運転手と話をしている。そして振り向いた!

え?

これに乗れと、ジェスチャーで示しているようだ。これなのか?乗り込んだら、何故だか彼女は笑顔で手を振りながら見送ってくれている。おい、どこで降りるんだよ。と思いながら・・・

けれども、なんで、そこまでしてくれるんだ。本当にバスターミナルまで行ければ…めちゃくちゃいい子じゃないか。疑ってすまない、「君を信じるよ」。最後まで余裕を失ったままで、ありがとうも言わない、どうしようもない俺を許してくれ・・・本当にありがとな!名前ぐらい聞いておけばよかった。

 

人に心から感謝したのいつぶりかなって、考えながら、無事にバスターミナルに到着できた。忘れられない、ちいさな、けれど大きなものをくれた女の子との出会いだった。

 

さあ、道に迷っても前を向いて歩いていこう

どんな出会いがあるかなんて歩いてみなければわからないしな。