インド旅×ヒンディー語を学ぶ 振り返ると力をくれる3つの衝撃

このブログは、isが25歳で会社を辞めてからの歩き方を綴っていきます。

 

帰国後、あっという間に3週間が経過しました。

現在、無職。毎日勉強。

医療保険に年金に・・・、夢と希望だけでご飯は食べていけないという当たり前の現実と、日々正面衝突しながらコツコツ夢の実現の為に歩いています。そんな心許ない状況だからでしょうか、インドでの経験に本当に救われます。やっぱり、安定した収入が無いって辛いっす。気が沈みます、とても弱気になります。その度に、あの国での出来事が糧になります。いずれ夢がかなったとき、初心を思い出すように書き残しておきます。

 

1 電車が決まった時間に到着しないこと。

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インドの電車は本当によく遅延します。3時間遅れてようやく到着なんていうこともしばしばあります。それ以上に遅れることも・・・おかげで、計画していた観光が全く出来ずに1日が終わる。けれど、悪いことばかりじゃない。電車が遅れる回数が多かったから、こんなことを学びました。「物事は、思った通りにいかないけど、時間が経てば確実に前に進む。」焦る必要は、ないということです。焦って、間違った電車に乗ってしまったら、もっと大変でした。

 

 

2暑すぎて寝むれない、腹痛が治まらない夜のこと。

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インドの夏は夜も暑い。なので、クーラーのないゲストハウスは本当に暑いんです。めちゃくちゃ暑いです!全く寝れません。これは日常です。しかし、それだけではありません。たまに路上で買って食べたもの(私は硫黄っぽい匂いがしたフライドポテト)でお腹を下すことがあります。硫黄の匂いがしたなら、吐き出して捨てればいいって思いますよね。いやそれが、買ってすぐ食べたので、目の前に作ってくれたおじさんが居るんですよ。「うまい?」って聞かれたら・・・飲み込むしかないですよ。飲み込むことしか・・・できませんでした。ただでさえ、暑いのに、さらに腹痛。暑さ×腹痛×眠れない夜は辛すぎる。あの夜を思い出せば、苦しい時もふんばれる。

 

 

3「暑いね」ってインド人に言ったら、さらっと「今年も人が沢山死ぬ」って言ったこと。

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インドの人口は今や13億人に迫る勢い、経済成長を果たしています。経済特区に行けば、高層ビルが立ち並び、郊外の高級ショッピングモールに行けば涼しい環境で映画、食事、ブランド品。それとはまったく異なる生活が、街のあちこちにあるわけです。

私の手から、食べかけの物を奪い取る物乞いの子どもたち、今にも壊れそうなテントで生活している人。路上で横たわる人。この国の猛暑を越えられずに今年も既に130人以上が亡くなっている現実。3億人近い人が、死と直面している現在。

あるインド人に、この現状をどう思うかって聞いたら、「人が多いから仕方ない。」の一言。これがインドの今なんだって強く刻まれました。明らかに、私の今とは異なる世界。そして、何故かわからないけど・・・今の私は運が良かったって感じたんです。生まれる場所は、選択できない。生まれた場所が、運よく日本の一般家庭。サイコロを振ってどの目が出るかわからないのと同じで、出た目が良かった。今の私があるのは、努力とか、周囲の助けとか、社会制度とか以前に、運が良かっただけ。だから思いました。その運を得た人として、もっと必死にできることしないとって。もっと必死になれば変えられることがある。がんばろう、もっと必死に。インド人のハングリー精神で、この運を使い果すんだ。

 

 さあ、今から勉強だ。